横浜美術館「セザンヌ主義」
横浜美術館で企画展「セザンヌ主義」が開催中です。
日本人の印象派好きは有名ですが、セザンヌは微妙です。印象派のように明るくもなく健康的でもない。構図や題材、色使いなど不健康な印象さえあります。曖昧な構図、中途半端で未完成に見える仕上げ、極端に少ない色数。絵画として完成度が低く思われるのです。
欧米ではセザンヌの評価が高いとのことですが、あまり部屋に複製画を飾りたいとは思わない画家なのでした。
この展示会は「セザンヌ展」ではありません。あくまで「セザンヌ主義」。すなわちセザンヌに影響された画家達を含めた展示会です。
人物・風景・静物と分類された展示は、本家セザンヌとその影響を受けた画家達の作品が予想以上に沢山展示されているのです。決して超一流でもなく、有名でもない画家の作品も多いですが、セザンヌが一時代の潮流を作っていたことがよく解る展示になっています。
個人的には壮年期の風景画に惹かれるものがありました。晩年の風景画は抽象化されすぎている印象がありますが、壮年期のそれは南仏の空気感が良く出ていてちょっと良い感じです。
じっくり見るには半日はほしいところです。時間に余裕を持ってお出かけください。
ちなみに以前ご紹介したことのあるフリーパス券ですが、年度後半になって来年3月まで有効なフリーパス券は3000円になっています。
今回は充実した展示内容で企画展入場料は1400円と高めなので、3回以上来館するのならこちらがお薦めです。
入口横にひっそりと目立たない案内で手続きすれば、当日から利用可能です。
その場で記名すれば、以後は身分証明書も必要ありません。写真なしですが記名式(氏名・年齢)で本人以外利用できませんのでご注意を。
このフリーパス券、不思議なことに美術館HPにも掲載がなく「横浜美術館協力会」なる外郭団体が発行しています。詳しくはそちらのHPをご覧ください。
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